コンサルタントコラム

【人事管理】男性育休の推進と育休取得家庭で話し合い

育児介護休業法では、男性労働者の育児休業等の取得状況を年1回公表することになっています。現在は従業員が1,000人を超える企業に公表が義務付けられています。令和7年4月からは従業員300人を超える企業に公表が義務付けられます。

 

さて、政府は男子育児休業取得率を令和7年までに50%とする目標をかかげていますが、令和4年度の調査では17.13%にとどまっています。なお、年1回の公表が義務付けられている1,000人を超える企業のうち調査に答えた1400社あまりの取得率は46.2%ですので、企業規模が大きいほど男性の育休取得が高いことがわかります。ちなみに女性の取得率は80.2%です。

 

育児介護休業法は、昨年10月に改正法が施行されており、男性については産後パパ育休(子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能)や育休を分割して取得できるようになるなど、充実してきており概要は次の通りです。

厚労省作成 育児・介護休業法改正ポイントのご案内リーフレットから抜粋しました

 

先日、育児休暇取得を予定している男性と話したところ、子供と過ごせることをとても楽しみにしている様子でした。3か月間取得する予定だそうです。

違う会社の話ですが、男性社員が育休取得を申請したものの、その後に取り下げたケースもありました。その人のケースでは、パートナーの女性から「ただ会社を休んで家にいてもらっても、私の家事負担が増えるから考えものでは…」と、育休取得を反対されたそうです。
2人で育児休業を取得する前に、家事と育児の分担を話し合っておくべきなのでしょうね。

 

ところで、育児休業を取得するとき、取得前に「いつ取得するかと目的」を考えながら話し合う機会が大切だということに注目し「家族ミーティングシート」を社員に配布している企業があります。積水ハウスでは、男性の育児休業取得に取り組んでおり、育休意識を改革する取り組みをする中で、このシートを作成して配布したようです。「家族ミーティングシート」はダウンロードが可能になっており、企業での取り組みの参考になると思います。

 

積水ハウスの夫婦で育休について話し合い、計画をたてるための家族ミーティングシートは、こちらからダウンロードできます。
https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/library/pdf/meeting_sheet_2022.pdf

積水ハウスの関連ページはこちらです。
https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/discussion/

 

 

 

【コンサルタントプロフィール】

写真_大関ひろ美


大関ひろ美
株式会社ブレインパートナー 顧問
三重県四日市市出身。

ワンズライフコンパス(株)代表取締役、ワンズ・オフィス社労士事務所 代表。1981年~ 三菱油化(現、三菱ケミカル)株式会社の人事部門に約9年間勤務。1992年社会保険労務士資格を取得(その後特定社会保険労務士を付記)。 1996年~ 外資系生命保険会社ほか勤務、北九州市嘱託職員として介護保険導入に携わる。2001年~ 社会保険労務士事務所を開所独立。
現在は、ワンズライフコンパス株式会社と併設するワンズ・オフィス社労士事務所の代表に就任。2006年パートアルバイト派遣の使い方ここが間違いです(かんき出版) 2013年~雇用形態別人事労務の手続と書式・文例、雇用形態別人事管理アドバイス(共著、新日本法規出版)

 

DATE : 2024/06/24

コラム一覧

  • 人事評価・目標管理で使える分析・マネジメントツール
  • 小さな会社こそが実行すべき ドラッカー経営戦略
  • 株式会社ブレインパートナー
  • 営業向け研修・コンサルティング|営業力強化.com
  • 営業管理職研修について詳しく知りたい方はこちらから!
  • 貴社の人事評価制度を診断!人事評価制度に潜む問題点を明らかにします!

当社へのコンサルティングに関するご相談・問い合わせに関するご相談・問い合わせお気軽にご連絡ください 03-6325-1715【受付時間】10:00〜18:00 (土日祝日定休)

TOP