【労働時間管理】より柔軟な働き方_企業の事例紹介
勤務時間や働く場所を柔軟な制度にして、社員が働きやすくする取り組みを耳にするようになりました。こうした制度は、それぞれの企業の事情に合わせて考えていく必要がありますから、他社の事例が、そのまま自社に効果的であるとは限りません。しかしながら、他社の取り組みは参考になる部分があるのも事実です。そこで、企業が公表したニュースリリースから3例を紹介します。
1.江崎グリコが、テレワークを導入しフレックス勤務のコアタイムを廃止
江崎グリコは、テレワーク導入やフレックスタイム制度のコアタイム(午前11時~午後2時)を廃止する新勤務制度を導入した。と発表しました。
①テレワーク制度導入
労働時間の全て、もしくは一部を所属する事業所以外の場所で会社が認めた通信機器を用いて勤務する制度を導入する。
②フレックスタイム制度のコアタイム廃止
一定のルールで運用していたフレックスタイム制度において、設定していたコアタイム(11:00~14:00)を廃止し、より働き方の柔軟性を高める。
③年次有給休暇の時間単位取得制度の導入
なお、以上の制度は、正社員・シニア社員・嘱託・エリアセールスを対象とするとしています。
▽江崎グリコ・プレスリリース
https://www.glico.com/jp/newscenter/pressrelease/20921/
2.ファンケルが、店舗の契約社員970人を地域限定社員にします
化粧品・健康食品メーカーのファンケルは、国内約200の店舗で働く971人の契約社員全員を2018年4月1日付で地域限定正社員に切り替える。と発表しました。
地域限定社員に転換すると、有期雇用契約から無期雇用契約に変わり、賞与支給のルール改定や休日日数が増加するなどの処遇が改善されます。また、原則転居を伴う転勤がないため、安定して働くことを目指しているようです。
人手不足が懸念される中、長く安心して働ける環境を整えることと、採用競争力の強化のために今回の新しい雇用区分を設け、店舗スタッフの65%を占める店舗契約社員が地域限定社員に切り替わります。
▽ファンケル・ニュースリリース
http://www.fancl.jp/news/pdf/20180110_chiikigenteiseishainshinsetsu.pdf
3.サッポロビールが働き方改革2020でより柔軟な働き方
サッポロビールは、2017年に制度運用に向けて新たな取り組みのテストをしてきましたが、想定以上の成果をあげたため、より柔軟な働き方を可能にする制度を本格的に導入する。と発表しました。
①テレワーク制度の改定
月4回までとしていた上限回数を廃止し、自宅以外の滞在先ホテルや移動中でもテレワークを行え、申請は当日申請に可能に変更する。
②スーパーフレックス
コアタイムを設定せず、スレキシブルタイムは5:00~22:00までとする。
③年次有給休暇の時間単位取得制度の導入
▽サッポロビール・ニュースリリース
http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000021783/index.html
【コンサルタントプロフィール】
DATE : 2018/01/15