【人事評価】人物評価と人事評価
人事評価には、以下の大原則があります。
「人事評価は、仕事やその結果、“行動”を評価するのであって、“ヒト”を評価するのではない」
人事評価者研修を行っていて、受講者が最もはたと気づかされる原則のようです。能力についても、発揮能力を行動の事実として評価します。発揮していない能力(潜在能力)は評価しませんので、「誰が」というその人物(ヒト)の資質や人格、背景に左右されてはいけません。
それでは、人物を評価する機会はないか?というといかがでしょうか。
人事評価を行えない時、採用の場面では、人物評価を行い、本人の将来の可能性を探ります。
同様に、新しい仕事への任用を考える時(昇進、抜擢、異動)などは、総合的な人物評価を行い、その新しい仕事や役割への適性を考えます。
実際、ドラッカー氏がマネジャーに求める最も重要な資質に「真摯さ」を挙げています。人事評価や能力の高さより、人間性や考え方(価値観)が欠くことのできない条件になるということです。
人物評価と人事評価はその目的が違うので、分けて考えることが重要です。
(和田)
DATE : 2015/10/14