人事諸施策の関連性
人事評価など人事に関連した制度設計を行う時には、それぞれが連動している点を十分に理解した上で一貫性があり整合性が取れた仕組みを構築する事が求められます。
先ず「人事ポリシー」を明確にします。自社のビジョンやミッションが明確になると、どのようなリーダーシップが必要なのか、あるべき社員像とはどの様なものかが自ずと見えてきます。組織機能の課題を解決し事業戦略を達成に導く社員像、それを人事ポリシーとして文書化する事が人事評価制度設計の第一歩となります。
次に組織階層やキャリアコース・役職・等級資格の定義を明確にし、それぞれに求められる役割や成果・能力を文書化します。ここで決める定義が評価の基準にもなります。
評価の主目的は「公正な処遇」と「能力開発」に集約できます。
社員への評価は「行動(能力)評価」「課題(プロセス)評価」「業績(成果)評価」の側面から評価します。
評価の結果をどの様に報酬に結び付けていくのかのルールを明確にしたものが報酬制度です。
業態や職種を考慮し、高いモチベーションを発揮する報酬体系となるよう設計していきます。